認知症の介護で感じた大切なこと
認知症の介護で感じた大切なこと

認知症の介護で感じたいくつかのこと

父の認知症の介護をしていて、感じたことは、5年以上なので、たくさんありますが、まずデイサービスなどでお世話になった職員さんたちの賃金が、仕事の内容に比べて、非常に安いことです。ビジネスとしての採算が合わない業者も多く、採算をあわせようとすると、サービスを削らないとならないということでした。まるで福祉のために生まれてきたような職員さんたちもいましたが、その人達の悩みは、給料が安すぎて、家族を養えないという悩みでした。これは今も続いているようで、福祉の質の向上を目指していく上で、一番大きな問題ではないかと思います。ビジネスでは、人件費が一番問題になり、会社でもリストラが問題になりますが、福祉の場合には、その人間自体が中心でのサービスなので、そこが一番問題になります。福祉関係の色々な問題は、ほとんどが人間関係からニュースになったりしています。ストレスが多いので、どうしても患者にそのストレスをぶつけたりする人たちも出てくるのでしょう。

今は職員の人達の使命感や、善意がカバーしている部分が多いと言われていますが、その根本的な問題点は、福祉とビジネスという、奉仕と収益という、相反する内容の問題点ではないかとも思いました。マンパワーを出来るだけ少くできるシステムも必要になりますし、接客のプロのような人たちの育成も重要になってきているようにも思いました。また人間関係の問題もあります。認知症では、不安ということが、問題になることが、とても大きいのではないかと思います。患者が安心できる生活環境であればあるほど、認知症自体の治療も良い効果が得られるように思いました。不安が大きいと病状も悪化するという体験も多かったように思います。私もできるだけ父が安心して生活できるように心がけましたが、とくに家族内の人間関係がギクシャクする場合には、その悪影響をもろに受けるのが患者自身です。その点でも反省したことが多くありました。